「佐藤栄次郎展」
2009年4月25日(土)〜5月25日(日)
佐藤栄次郎(1888-1970)は、家業の農業に従事しながら描き続けた岩内の画家です。
佐藤は旧島野村(現在の岩内町野束)の農家に生まれ、農業のかたわら独学で制作を
重ねていました。1936(昭和11)年の春に、木田金次郎から作品の批評を受け感動し、
生涯木田を畏敬していました。
佐藤の描いた作品は主に日本画ですが、清貧の中で絵画への情熱を育み、時には
草の汁をしぼり、木の実をつぶして絵の具に充てたともいわれる制作姿勢とその作品は、
不屈の精神「岩内魂」を体現したものともいえましょう。
佐藤は1944(昭和19)年に道展(北海道美術協会)初入選、1960(昭和35)年には、
岩内町文化賞受賞、1961(昭和36)年には、道展会員に推挙されており、また、没後の
1976(昭和51)年には、5点の作品が北海道近代美術館に収蔵されるなど、その画業は
高い評価を得てきました。
今回の展覧会では、岩内町民に根強い人気をもつ佐藤栄次郎の画業を、町民所蔵の
作品を通してご紹介いたします。今から10年前の1999(平成11)年にも、町民有志による
「佐藤栄次郎展」が当館で開催されましたが、今回はそれ以来、久し振りの展示の機会
でもあります。
「漁夫画家」とも称される油彩画家の木田金次郎と、「農民画家」で日本画を描く佐藤栄次郎。
対照的な二人ですが、ともに「絵の町・岩内」を代表する存在です。
この機会に存分にご鑑賞ください。

《牡丹》ホテルうきよ蔵 《夏の日》芳賀博氏蔵 《島野原野(秋は行く)》真井敏宏氏蔵
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