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ー北海道、岩内の自然とともに生きた画家 木田金次郎の世界ー
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群暉(くき)のご案内
『群暉』2010春 Vol.60 

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目 次
  • 表紙の作品「大雪山」
  • 特別展示 木田金次郎の交流圏
    「田上義也−北方建築の種」展
  • しりべしミュージアムロード共同展7月23日(金)から
  • 美術館講座2010 ことしは「発見★探検★木田美ツアー」
  • 岩内高校美術部「緑陰会の受賞者たち展」
  • めぐりあい−東田秀美氏
  • 写真にみる「木田金次郎をめぐる人たち」美術評論家針生一郎との出会い
  • NPO会員からのメッセージ:井筒和幸(調律師)氏
  • 夏のイベントあんない
  • 春の企画展「はじめてのきだきんじろう」
  • 『藤倉英幸と旅のイメージ』展 貼り絵はすばらしい!!
  • 編集後記
  • カラーグラフ
  • 美術館日誌 ほか
   

表紙の作品
開催中の特別展示「田上義也―北方建築の種」展に出品されている当館初公開作品。細長いM(海景)型で50号という大きさは、木田の油彩作品のうちで最大。50号の作品は大火でほとんどが焼失したといわれており、現在確認されているものは、北大附属図書館にある「海岸風景」(1956年)しかない。
  この作品は1934(昭和9)年夏に、当時の北海道長官・佐上真一から木田が依頼を受けて旭川に長期滞在して制作した連作のひとつである。茶系統の色調、精細なタッチで描かれた大雪山を通して、当時の木田の作風を偲ぶことができる。
  同時期に制作した大雪山の作品として、「忠別川より大雪山を望む」(道立近代美術館蔵)と「風景」(小樽・新宮商行蔵)があるが、この2点は川の水面が描かれているのに対し、「大雪山」では畑が手前に描かれており、大雪山の頂まで陸地が画面の奥行きをもたらしている。近景に木立を配し、奥行きを深める効果を上げている点では、旭川から帰途に制作されたと思われる「手稲鉱山秋色」(1934年)とも共通する。
  カンヴァス裏面には、「大雪山/神楽丘御料林より/木田金次郎/昭和九年夏」の自筆筆書と、新聞記事の切り抜きが貼られている。記事は「力作『大雪山』二ヶ月半を費やして木田金次郎画伯帰る」という『北海タイムス』(1934年8月27日)で、当時から画家として認知されていたことが伺える貴重な資料である。
  様々な偶然とご縁が重なり、今回の特別展示には昭和初期の初公開作品が並んでいる。その合間に同時期の田上義也の建築作品が配され、当時の北海道の息吹を感じることができるだろう。道立近代美術館での木田金次郎展以来、31年ぶりに公開されたこの作品をはじめとして、木田の作品は今なお新たな発見をもたらしてくれる。
 (学芸員 岡部 卓)

木田金次郎美術館ニュース『群暉(くき)』
 『群暉』は、年4回発行している、美術館の情報誌です。誌名の『群暉(くき)』は、岩内の発展を作り上げたニシンの群来(くき)と、「落暉(らっき)」など、木田の描く太陽の輝きにちなんで名付けられました。
 当館スタッフや、ボランティアのメンバーが、新たな作品を紹介したり、最新の展覧会情報や美術館をとりまくニュースを発信しています。また、木田とかかわりのあった方への取材や寄稿を通して、画家・木田金次郎の様々な面を感じていただける内容です。
 NPO会員・友の会会員の皆さんには、お手元にお送りしています。
バックナンバー
『群暉(くき)』の表紙バックナンバーをご紹介しています。
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2010春 Vol.59      
       
2009春 Vol.55 2009夏 Vol.56 2009秋 Vol.57 2010冬 Vol.58
       

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