「郷土の中の木田金次郎」展

「郷土の中の木田金次郎」展


イベント詳細


地方に住むことによって、技術の取得にハンディがある反面、
まよわずに風土に根を下ろせるのは強みとなろう。
(木田金次郎「風土に根を下す」『北海タイムス』1957年6月17日)
木田金次郎( 1893-1962 )は、故郷である岩内を制作の拠点に据え、生涯描き続けた画家です。この姿勢は、若き日の有島武郎との出会いの中で、有島から「その地に居られてその地の自然と人とを忠実に熱心にお眺めなさる方がいいに決っています」( 1917 (大正 6 )年 11 月 3 日付木田宛有島書簡)という助言を得て、決定づけられました。それゆえに木田は、郷土にじっくりと腰を据えて、自然と向き合い、独特の表現を追求することができたのです。
木田の制作のフィールドは、岩宇4か町村(岩内郡と古宇郡:岩内町・共和町・泊村・神恵内村)と呼ばれています。この地域は、木田の生活圏であり、ほとんどの作品はこの地域で描かれました。
この展覧会では、木田と郷土のかかわりに焦点を当てます。海あり山ありの岩宇4か町村は、住民にとっては馴染み深い、旅人にとっては魅力的な地域です。それぞれの町と木田とのかかわりを、郷土資料とともに紹介いたします。
木田は、地方に住むことを、「まよわず風土に根を下せるのは強みとなろう」(「風土に根を下す」『北海タイムス』 1957 (昭和 32 )年 6 月 17 日)と述べています。故郷で描くことの意味を、描かれた作品から感じ取っていただく機会となれば幸いです。

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