読んで・観る 木田金次郎

読んで・観る 木田金次郎


イベント詳細


今年生誕120年を迎えた木田金次郎(1893~1962)。木田金次郎美術館では、木田が制作の拠点にした故郷・岩内で、画家の活動を顕彰し続けて参りました。
実は木田は画家としての一面のほか、優れた文章家としての貌ももっています。生前、各方面からの依頼に応じて、新聞や雑誌などに寄せた文章は多岐にわたり、多くの人に親しまれてきました。これらの文章は、当館が開館する直前に『「生れ出づる悩み」と私』(1994年・北海道新聞社/現在は復刻版)として一冊に集成され、私たちも読むことができます。
このたびの展覧会は、木田が記した文章を、作品とあわせてご覧いただこうというものです。自身の制作にまつわること、描き続けた北海道の情景、また、青年期に従事した漁師時代の回想や、有島武郎との出会いの想い出など、味わい深い文章とともに作品を鑑賞とすることで、木田が描いたものが、より深まりをもって私たちの眼前に迫ってくることでしょう。
ひとりの創作者による絵画と文章――。岩内で生涯を過ごした木田金次郎の幅広い創作の姿を感じていただければ幸いです。

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